SEOといえば、とにかくキーワードの順位を上げることでトラフィックを増やし、結果的にコンバージョン数が増えるもの、というイメージをもたれる方が多いのではないでしょうか。しかし、ただ闇雲にキーワードの順位を上げるだけではSEOの本当の効果は発揮されません。今回は、うまく使うことでよりそのサイトに興味を持つ人を多く集めることができる「ロングテールキーワード」のSEOをご紹介いたします。
<ロングテールキーワードとは>
ロングテールキーワードとは、いわゆるビッグキーワード(「賃貸」単体といった検索ボリュームの非常に多いキーワード)に対置されるもので、検索数が少なくバリエーション豊かなキーワードのことです(例えば、「賃貸 ペット可 鴬谷」といった複合キーワードや、「鳥取県青谷町北河原」といったそもそもマイナーな単語)。
<ロングテールキーワードの効果>
ビッグキーワードとロングテールキーワードでそれぞれ同じ順位にあるサイトの場合、ビッグキーワードから流入した場合よりもサイトコンテンツにマッチしたロングテールキーワードで流入した場合の方が、一般的にコンバージョン率が高いと言われています。こういったピンポイントな検索キーワードは、ユーザーの意欲が高まっている、積極的な検索行動の結果選ばれたキーワードだということができます。
たとえばここに近年の添加物で味付けされた体に悪い漬物が世で幅を利かせていることを憂い、消費者の体のために無添加、無着色にこだわりで昔ながらの製法で作った茄子の柴漬けをウリにしているオンラインショップがあったとしましょう。愛情たっぷりに作って購入者からもおいしいと評判ですが、さすがに値が張ります。
このサイトは「漬物」「柴漬け 茄子 無添加 通販」どちらのキーワードでも上位表示が達成されているとします。前者の「漬物」でユーザーが検索する場合、そのユーザーが何を求めているかを知ることは困難です。安全でおいしい柴漬けを欲しがっている場合もあるでしょうが、なんでもいいからできるだけ安い漬物を欲しがっていたり、そもそも漬物を買いたいのではなく漬物の手作りの仕方を知りたかったり、はたまた漬物の定義とは何なのかに興味があるのかもしれません。このような状況でこのサイトが上位にあって、たとえ訪問してくるユーザーがいるとしても、そもそも興味の薄いユーザーの方が多いと言えるでしょう(へーこんな頑張ってる漬物屋さんがあるんだ、という感想はもたれるかもしれませんが)。露出こそ多いですがコンバージョンはなかなか期待できません。
ところがもう一方のキーワード、「柴漬け 茄子 無添加 通販」を検索するユーザーの意図は明確ですね。これはもう無添加の茄子の柴漬けを買おうとしています。このとき上位表示されているこのサイトは、検索してきたユーザーの求めるものにドンピシャです。強力な競合がいない限り、かなりの確率でコンバージョンが期待できるでしょう。
このように、ロングテールキーワードのSEOはユーザーの検索意図を的確にとらえることのできる、非常に無駄のないマーケティング手法だということができるでしょう。ビッグキーワードで順位を上げるとたくさんの人の目に触れるので効果が高いように一見思えてしまうのですが、ビッグキーワードで上げるのは競合が多く難易度が高いうえ、既にみたように自サイトがユーザーの興味に沿うかはわかりません。ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なく競合が少ないため順位を上げるのも比較的簡単で、高い効果も期待できます。
<最後に>
ここまでロングテールキーワードを散々持ち上げてきましたが、必ずしもロングテールキーワードは魔法のSEOではないし、ビッグキーワードで順位をあげるのも無駄なことではありません。大切なのは適材適所ということです。ビッグキーワードでも広い情報に対応したページであればサイトとしての情報量が評価され下層ページでのコンバージョンにつなげることも期待できるし、逆にロングテールキーワードでも上位表示されたそのページのコンテンツが検索意図に沿わないものであればユーザーは振り向いてくれません。またロングテールキーワードはその規模の小ささゆえに大量に対策しなければ総コンバージョン数としては大したものにならないため労力が要ります。つまり、SEOにはキーワードの規模も含めて、そのサイトや商材やニーズに合わせてバランスよく配置するのが肝要と言えるでしょう。どうユーザーに沿っていくか、ということがSEOの忘れられざるべき根幹です。
詳しくはこちらのサイトをご参照ください。
◆ロングテール型SEO”に着目し、“勝てるキーワード”を意識せよ ( Web担当者Forum)
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/08/05/3482
◆ロングテールキーワードは上位表示できなくてもクリックされる(海外SEO情報ブログ)
http://www.suzukikenichi.com/blog/long-tail-terms-show-better-overall-ctr-on-page-one-than-head-terms/
ロングテールキーワードについて